慣性・・・それはTASにとってとても重要な単語です。
例えばマリオ64のように速度を保ちつつジャンプキックする「慣性JK」等があります
勿論ゴエモンにもあるんです
まずはUROM、JROM両方にある慣性を3つ紹介
1つ目「坂を下りる」
「坂道を真っ直ぐ降りる際、地面に着く瞬間(Aでジャンプできる瞬間)に1FだけAを押す」
すると速度が殺されず一定のスピードで斜面を下って行けます。
(それでも速度が減っていくならば多分それは斜面に向かって斜めに移動しているからだと思います)
2つ目「坂を上る」
今度は逆に
「坂を上る時、坂の斜面に対して出来るだけ真っ直ぐスティックを倒し、尚且つ地面に着く瞬間にAボタンを押す(押す長さは別に1Fではない)」
これはzggzdydpさんが考えたヒーロージャンプ(HEROJUMP)の応用版で
「急な坂を上る時は坂の途中で着地する1F前に坂とは反対側を向き、ジャンプするフレームを作る」
というものを
「なるべくスティックを坂の斜面に合わせ倒し、Aボタンを押し、坂の斜面に合わせて登って行く」
というものに変更し、1F振り返らなくてもいいように独自に編み出した物です
これにより急な坂でも速度を殺さず綺麗に登ることが可能になりました
3つ目「エッジ走法(edge run)」
次の動画を見てもらえれば大体把握してもらえると思います
http://youtu.be/FqpXeFXzpik
ゴエモンが進んでいる方向とそれに対する壁の角度(x)が小さい(0<x<45)ほどやり易く
角度が大きい(45<x<90)ほどやりにくい技です。大きいと一旦ゴエモンが止まってしまいます
後は壁伝いに走り出したら壁に向かって45度前後にスティックを倒すだけです。(倒しすぎると逆に遅くなります)
そうすることにより数フレーム早く目的地へたどり着くことが出来ます。
次はJROMにしかない壁を使った慣性技です
※エッジ走法(edge run)のように壁を横に使った慣性技は両ROMともありましたが
壁を縦に使った慣性技はJROMにしかありません
ゴエモン壁に向かって垂直でいるときに壁に当たりながらジャンプすると、いつもよりもジャンプの高さが上がります。
さらに壁と壁が交差した90度の場所で、交差した所を向きながらジャンプすると壁に対し垂直な時よりもさらにジャンプの高さが上がります。しかも飛行の術と組み合わせる事により驚異的な高さまでジャンプすることが出来ます。まさにSuperJump。
~応用~
それを利用し、チェーンキセル無しで大江戸城を突破する方法がこちらの動画
http://youtu.be/y_DzlsS1dnA の#4:24 あたり
まず、端っこに移動し敵の弾を避けます。すぐ再びジャンプして敵の弾を上に誘導します。
その弾と重なるように慣性ジャンプを使いつつ、ジャンプの高さが最高点に達すると同時に
スティックを扉の方に倒し、敵の弾を食らえばダメージのモーションで台に上がることが出来ます
これによりJROMチェーンキセルが無くともクリアすることが可能です。
しかし、UROMではこの慣性技が無いのでチェーンキセルが必要となります。
私や海外のRTA勢(speed runners)が一生懸命試行錯誤し
最近はそのフロアのスタート地点にある燭台の上に登ったりなどして色々試していますが
今のところ成功する見込みは無さそうです。
話を元に戻します。
実はこの慣性のせいで逆にジャンプの高さが低くなったりするところもあるので
この技がすべてにおいて優れているとは言い難いです。
以上です。次は他の技について説明しますが、今日はこのくらいにしておきます